記念品としての商品券は失礼にはならない

結婚祝いや出産祝い、あるいは就職祝いや退職祝いで、商品券を記念品として贈るのは、失礼になってしまうのではないかと心配する人もいるかもしれません。
確かに、これに関しては賛否があることも事実ですし、失礼だと考える人がいることも事実です。
ただ、少なくとも今の時代であれば、失礼だと思う人は少数派ですし、商品券を贈っても全く問題はないと言えます。

相手の立場になって不快に思うかどうか

とりあえず、自分が結婚や退職をした時のことをイメージしてみてください。
その際に、商品券を記念品としてもらって、不快な気持ちになるでしょうか?
もちろん、感じ方は人それぞれだとは思いますが、嬉しいとは思っても不快感を持つ人はほとんどいないと思います。
このように、相手の立場になってみて、不快に思うかどうかをまずは確認してみるといいでしょう。
そうすれば、決して商品券が失礼な記念品ではないということが分かると思います。

関係性もそこまで気にしなくていい

また、「親しい友人や同僚であれば商品券でも問題ないが、目上の人には贈るべではない」という意見もあったりします。
ただ、相手との関係性に関しても、そこまで気にする必要はないと思います。
むしろ、そういったことを気にしすぎてしまうと、どんどん選択肢を狭めてしまうことになり、結果的に相手が欲しいと思っていない物を選んでしまう可能性が高くなってしまうのです。

そもそも記念品選びに正解はない

そもそも大前提として、記念品選びに関して言えば正解があるわけでもありませんし、何が正しいというわけでもないのです。
これは商品券だけに限ったことではなく、「これを贈るのがベスト」というものは存在しないのです。
だからこそ、最低限のマナーとルールさえ守れているのであれば、あとは深く考えたり気にせずに、自分なりにいいと思った記念品を贈ってあげればいいでしょう。

商品券を記念品で贈る場合の注意点

もし商品券を記念品で贈るつもりなのであれば、いくつか注意すべき点があります。
どれも常識的なことではありますが、しっかりと覚えておくようにしたいところです。

金額と額面に注意する

言うまでもなく、商品券の金額に関しては、1万円や3万円といった感じで、キリの良い数字にしましょう。
また、1000円券と5000円券が混ざったりしないよう、額面もしっかりと揃えるようにしましょう。
ビール券やグルメギフトなどの場合は、枚数の方を10枚や20枚と合わせるといいでしょう。

商品券の状態をチェックする

当然ですが、商品券が折曲っていたり、傷がついているようであれば、記念品といて贈るべきではないでしょう。
特に旧券の場合は、そういった状態になる可能性が高いので、できるだけ新券を用意するのが望ましいです。
また、相手に渡す当日までは、折れたり傷がつかないような場所に保管しておくようにしましょう。

あまり高額なのは良くない

とてもお世話になった人に対しては、感謝の気持ちを込めて5万や10万といった金額の商品券を贈りたいと思うかもしれません。
ただ、高額な記念品を贈るというのは、相手としては気が引けてしまうでしょうし、申し訳ない気持ちになるかもしれないのです。
感謝の気持ちに金額の大小はあまり関係ありませんから、相場程度の商品券を贈ってあげるのが望ましいと言えるのです。

控えた方がいい商品券について

例えば、特定の地域でしか利用できないような商品券や、使用期限があるギフト券などは、記念品としては適しませんから、そういった商品券は控えるようにしましょう。
デザインやイラストが特別なギフト券などもあったりしますが、そういった物も避けた方がいいかと思います。

商品券がオススメされる理由

結婚祝いや入学祝いなどで、記念品として商品券がオススメされるケースが多いです。
では、商品券が勧められる理由はどこにあるのでしょうか。

もらって困ることも邪魔になることもない

どうしても物品の場合だと、もらっても置き場所に困って邪魔になるケースもあるわけです。
また、自分があまり欲しくない物だった場合は、もちろん感謝の気持ちは表しますが、内心では正直不要だと思っていたりするのです。
相手の欲しい物が明確に分かっているなら、そういった記念品でもいいかもしれませんが、そうでない場合はややリスキーなのです。
しかし商品券であれば、もらって困ることも邪魔になることもないですし、どこかで使い道はあるわけです。
それに、買い取ってもらうという方法もあるわけですから、喜びの大小はあれども、もらって嬉しいという気持ちにはなるのです。

いろんな使い道がある

例えば自分が欲しい物を記念品でもらった場合、もちろん本人としては嬉しい気持ちになるでしょう。
ただ、商品券であれば家族のために使うこともできますし、いろんな使い道があるわけです。
したがって、記念品をもらった本人だけでなく、より多くの人が嬉しい気持ちになれる可能性もあるのです。

記念品選びに多額の時間を費やさなくてもいい

どんな記念品を選べばいいのか、なかなか思い浮かばずに多額の時間を費やしてしまうケースも多いです。
それに、普段から忙しいとそれを考える時間もない人もいるわけです。
でも、商品券はある程度種類も限られているわけですから、その中から適した物を選べばいいだけなので、あまり時間を費やさなくてもいいのです。

購入手段も豊富

商品券は、店頭で購入することもできますし、インターネットでも注文することができるので、購入手段も豊富にあるわけです。
基本的に在庫切れになることも少ないので、すぐでも取り寄せることができるのです。

どの商品券を記念品として贈るか

結婚、出産、就職、退職祝いの記念品としても非常に人気のある商品券ですが、その種類も様々なわけです。
ですから、それぞれの状況に応じて贈るのが望ましいと言えます。

無難なのはお店で使えるギフト券

無難な選択肢としては、いろんなお店で使えるようなギフト券かと思われます。
JCBギフトカード、全国百貨店共通券、VJAギフトなどが当てはまるでしょう。
特に結婚や出産祝いをする場合は、これから日用品も必要になるでしょうから、これらの商品券を贈れば喜ばれると思います。

旅行券に関しては状況次第で

また、退職や結婚祝いの場合は旅行券を選択する方法もあります。
退職後に旅行を楽しんだり、落ち着いたら新婚旅行をすることになるでしょうから、そんな時に旅行券があれば非常に有難いと思うはずです。
ただ、注意しないといけないのが、例えば退職後もまだ仕事をする場合もありますし、結婚をしてもしばらくは旅行に行けないケースもあるわけです。
したがって、旅行券に関しては状況次第で贈るかどうか決めるようにしましょう。

限定される商品券を贈る場合は

そして、ビール券、クオカード、図書カード、グルメギフト券など、ある程度使用用途が限定される商品券に関しては、その人の嗜好や趣味などに当てはまる場合には、それらを選択してもいいでしょう。
逆に、そういったことをあまり知らないのであれば、無難なギフト券を選んだ方がいいでしょう。

あまり難しく考えなくてもいい

ただ、少なくとも商品券というのは、もらって邪魔になるようなものではありませんし、たとえ使い道はなくても買い取ってもらうという選択肢もあるわけですから、あまり商品券選びで深く考えなくてもいいと思います。

それぞれの状況に合った商品券を選ぶ

例えば、就職祝いと結婚祝いとでは、どのような商品券を記念品として贈るのがいいかも違ってくるでしょう。
したがって、それぞれの状況に合った商品券を選ぶのが望ましいわけです。

結婚祝いや出産祝い

結婚祝いや出産祝いの場合は、その後にいろんな日用品や衣類が必要になるでしょうから、百貨店やスーパーで利用できるような商品券が最適でしょう。
また、もし結婚をしてから早い段階で旅行をする予定なのであれば、旅行券を贈るのもいいかもしれません。

退職祝いは理由によって異なる

退職祝いに関しては、定年なのか転職なのか結婚なのか、何を理由に退職をするかによって、適した商品券は違ってくるでしょう。
定年の場合は旅行券や趣味を活かせるギフト券、転職の場合はビジネスに役立つ商品券といった感じで、状況に応じて選んでいくといいでしょう。

入学祝いや就職祝い

入学祝いの場合は、身近でも利用できるクオカード、これからたくさんの本を購入するための図書カードなど、そういった商品券が喜ばれるケースが多いです。
就職祝いの場合でも、それらのギフトカードは役立つでしょうし、若い世代であればインターネットを積極的に利用するでしょうから、ネット通販などで利用できるギフト券を贈ってあげるのもいいでしょう。

その他のケース

その他に、誕生日や結婚記念日、母の日や父の日、長寿や敬老の日など、身近な人たちに記念品として商品券を贈る場合ですが、こちらはあまり気を遣う必要もないでしょうから、本人の希望も聞きながら好きな商品券を選べばいいでしょう。
もちろん、身近な人や親しい相手に対しても、ギフト類は全く問題ありませんし、お礼や感謝の意味も込めて定期的に贈ってあげるといいでしょう。